NFTって結局なんなの？

NFTは資産

NFTはNon-Fungible Token（代替不可能なトークン）の略。デジタルアートの各種情報（制作者・制作年月日・所有権の履歴など）をイーサリアム（ETH）などの暗号資産のネットワークに記録したもの。

NFT化することで、1つひとつに唯一無二の識別情報が与えられることから、替えのきかない「代替不可能なトークン」になっています。NFT化したデータは、NFTマーケットプレイス上で転売・売買することでき、その情報も記録されていきます。

NFTの活用方法

NFTは「替えのきかない唯一無二であるという証明」が暗号資産のネットワークに記録されているということから、アートの売買だけではなく、会員権や不動産売買、オンラインチケットなど様々な分野で活用されています。

NFTには2種類の記録方法がある

NFTはデジタルデータをNFTマーケットプレイスなどにアップすることで簡単にNFT化できますが、実は複数の記録方法があります。

フルオンチェーン

アートそのものをプログラム化して暗号技術に書き込んだものを言います。

暗号資産のネットワーク（ブロックチェーン）に書き込めるサイズ上限は非常に小さく、画像などを書き込むのは難しいのが現実です。

そこで、プログラム自体を記録して人の目からドット絵に見えるよう表現しているのが、NFTで有名なCryptoPunks。ただのドット絵ではなく、絵そのものが暗号化されているというのが、アートとしても資産としても非常に魅力的です。

所有権証明型

暗号資産のネットワーク（ブロックチェーン）に書き込めるサイズは非常に小さいため、画像のアート情報をのせることができません。

そこで、画像データを別サーバに保管し、データが置いてあるURLなどの情報だけを記録したのがこちらのタイプ。Openseaで取引されているアートの多くがこちらの所有権証明型を採用しています。

NFTはまだまだ始まったばかり。可能性は無限大。

NFTの歴史をさかのぼると、2015年にOpenseaなどでメインに扱われている暗号資産イーサリアム（ETH）が誕生。

このイーサリアムのシステムには、自動的に取引を実行や記録ができる「スマートコントラクト機能」があり、のちのNFT取引の基盤となっていきました。

2017年にCryptoPunksが、2018年にOpenseaが登場しました。

NFTはこの数年の間に誕生し、現在はまだ成長段階。まだまだ私たちが理解できていないこと、活用できていないことがたくさんあり、今後の発展に期待が高まります。