猫さんの目標は、「幸せを自給自足できるようになる」こと。
どうしたら、毎日幸せに暮らせるんだろう?
「幸せの自給自足」それは、「自分で自分を幸せにする力」のこと。
猫さんの目標は、自分一人でも「幸せだな~」って思えるように過ごすこと。
そのために、毎日「幸せ」について研究をしています。
そんなある日、「フィジーって世界一幸せな国って言われている」ということ聞きとても興味を持った猫さん。
「なぜ世界一幸せな国と言われているのか?」をとても知りたいと思い、フィジーで語学学校をしている多田さんに今回教えてもらうことにしました!
というわけで、今回はフィジーの英語学校「カラーズ」を運営されている多田さんに教えてもらいました!
今回はよろしくお願いします。
こんにちは!「カラーズ」の多田です。よろしくお願いします。
※色ねこ編集部の独断にて、多田さんを猫化させていただきました。
目次
フィジーが「世界一幸せな国」と言われているのは本当?
多田さんは東アフリカやフィジーを中心にした貿易関連事業で起業して、2018年からフィジー共和国に英語学校「カラーズ」を開校したそうです。
多田さん、フィジーって「世界一幸せな国」と言われているのは本当ですか?
はい。フィジーは世界幸福度調査で何度も1位に輝いている国です。
フィジー国内にはフィジー人だけではなく、インド人も暮らしいます。
さまざまな人種や宗教が共存しているのにも関わらず、2016年の調査では89%の国民が「今自分は幸せ」と答えているんですよ。
89%!!!!スゴイですね~!
フィジーが「世界一幸福度が高い」理由は、ズバリ何だと思いますか?
フィジーは、温暖な気候でフレンドリーな方が多いこともありますが、フィジーならではの3つの文化が大きく影響していると思います。
3つの文化!?詳しく教えてください。
それはこの3つの文化です。
1つ目が、「ケレケレの文化」
2つ目が、「てきとう力の高さ」
3つ目が、「幸福のとらえ方の違い」です。
け?けれけれ?
1.個人で所有をしない文化「ケレケレ」
では1つずつ詳しくご紹介しますね。
1つの目の「ケレケレの文化」は、「個人で所有をしない文化」です。
フィジーにはお金や時間、家族までも個人で所有せずにみんなで共有する「ケレケレ」という文化があります。
フィジー人は困っている人がいれば、自然と手を差し伸べてあげられる人々です。
日本では、「Give&Take」で「何かしてあげれば見返りを気にする」ことが多いと思いますが、フィジー人は「ケレケレ」によって物や時間、お金を一緒に共有するという精神があります。
なんでも共有って?家族もなんですか?
そうですね。例えばフィジーでは、「子どもはみんなで育てる」という雰囲気があります。
わたしのフィジー人の友達には、子供が6人いて、その半分は養子です。
日本では養子をされている家庭は身近にはなかなかいないですが、フィジー社会では養子縁組は一般的です。
社会全体で子供を育てている感覚に近いと思います。
えー!素敵ですね!
みんなで助け合っている雰囲気なんですね。
物とかお金とかも同じなんですか?
そうですね。例えば、Tシャツを洗濯物で干していたら勝手に着られていたなど、よく聞くエピソードです。
日本人にとってはビックリするような文化ですが、皆が「みんなの物」という意識があるため、いざお金や何かに困った時にも「助けて。貸して。」と言いやすい社会が成り立っています。
そして、貸す方も当たり前のように差し出し、お金も物も循環している雰囲気がありますね。
頼れる人が多いと不安を感じなくてすむので、そういった所も幸福度の高さに繋がっていると思います。
「助けて」って言える文化、とても素敵ですね。
困った時に、誰かが助けてくれるって思えると未来に不安も感じずに済みそうです。
そうですね。実際フィジーの方は、あまり未来に不安を感じず「今日いっぱい食べれて幸せ」という方が多いです。
2.てきとう力が高い
2つ目の「てきとう力が高い」って何ですか?
日本だと「適当」って否定的なイメージが強いですよね。
フィジー人は非常にマイペースなんですよ。
フィジータイムというフィジー人独特の時間感覚があります。
その名の通り、フィジータイムとはすごくマイペースな時間感覚という意味です。
待ち合わせ場所に時間通りに来ないこともよくあります(笑)
最初は驚くこともあるかと思いますがフィジー人も悪気はなく、滞在中は少しずつ慣れていく必要があります(笑)
待ち合わせに来ないんですね(笑)
日本だと、すごく怒られそうですよね!
フィジー人は、自分でも仕事でミスをすることが多いので、まわりの人にもとても寛容です。
「自分にできないのだから、相手もできなくて当然」と思っている方が多いです。
そういう雰囲気があるので、国全体で「寛容でゆるい雰囲気での社会」ができあがっているんですよ。
ゆるーい人々と、ゆるーい社会。
なんだか心地よさそうです。
わたしたちは、自分にも相手にも厳しすぎる部分があるのかもしれませんね。
3.「幸せのとらえ方」が違う
3つ目の「幸福のとらえ方の違い」をご紹介しますね。
フィジー人は「お金が必ずしも、幸せと直結していない生き方」をしている方がとても多いです。
わたしは学校を経営しているので、以前、スタッフさんへの報酬を検討していた際、「お金と休暇のどっちが欲しい?」と聞くと、多くのスタッフが「休暇!」と答えたんですよね。
お金や仕事以外の大切なものが、たくさんある方が多いです。
実際、フィジー人は家族をとても大切にします。仕事も家族の急用でお休みすることも多いんですよ。
お金や仕事だけが幸せじゃないって素敵ですね。
どうしても、わたしたちは「お金がないと幸せになれない」とか「仕事がなくなったらどうしよう」とか未来にある幸せを目指しちゃいがちですよね・・・。
フィジー人は未来のことはあまり考えず「今、幸せを感じる」ことを大切にしていますからね。
彼らは、「今」を大切にしているので、未来への失敗を恐れず後悔もあまりしません。だから失敗しても再チャレンジをすることができます。
そして、「幸せは目指すもの」ではなく「今幸せを感じるか」にフォーカスしているんですよね。
「幸せは目指すもの」ではなく「感じるもの」!すごく深いです!!
つい未来のことばかり考えてしまいますが、「今この瞬間」にも幸せを感じることができますもんね。
実際わたしもフィジーに行くようになって、日常のささいな出来事に幸せを感じるようになりました。
道端でパイナップルやココナツを買って食べて「豊かだなぁ」と感じたり、子供たちが元気に学校にいってくれているだけで、幸せを感じます。
わ~!素敵です。
幸せのハードルって、思っているより低いのかもしれませんね。
それはありますよね。
フィジー人は、「幸せ」の合格点が小さいのだと思います。ちょっとしたことでも「幸せ」って感じられるんですよ。
それはわたしたちも真似したいことですよね。
幸せの合格点を低くするか~!とても勉強になりました。
わたしも今日から、ちょっとした幸せを感じていきたいと思います。
フィジー留学で、幸せのアップデート!?
実はわたし、多田さんにお会いするまでフィジーに興味を持ったことがなかったのですが、語学留学が盛んなのですか?
そうなんですよ。語学留学と言えば欧米が人気ですが、フィジーは留学費用が半額以下で行けることもあり、注目が集まっているんです。
あとは、この独特なフィジーの文化もあり「幸せの価値観をアップデートしに留学に行く」という方も増えています。
「幸せ」のアップデート!素敵ですね。
最近はコロナ渦の影響もあって、「幸せの形」に多様性が出てきた感じがします。
例えば、「高学歴で、大手企業に就職するのが幸せ」とか、これまでの幸せの形に加えて「お金はほどほどで、出世するよりも生涯現場で働きたい」とか、色んな形もOKという雰囲気になってきましたよね。
そうですね!
先日も中学で不登校になったお子さんが「幸せの多様性を知りたい」とフィジー留学しました。
その方はこれまで、学校で頑張りすぎたり、「こうするべき」や「結果を求められる社会」で苦しい思いをされてきたそうです。
そして、フィジーに行って「結果よりプロセスを大切にしてくれる」文化に触れて、イキイキとして帰ってきたということがありました。
とても素敵なエピソードですね!
フィジーの「幸せの価値観」にふれることで、「自分の幸せとは?」を見つけるカギになりそうですね!
フィジー人は人が大好きなので、気軽に話しかけてくれることや、銃社会ではない安心感など、留学にピッタリな国なんですよね。
すごくフィジーに行ってみたくなりました!!
多田さん、今回は貴重なお話を教えてくださりありがとうございました。
フィジーを知って「幸せ」をアップデートしよう
今回は、フィジーで語学学校をしている多田さんに「フィジーが世界一幸せな国」と言われている理由をお聞きしました!
フィジーの文化は、日本人のわたしたちからすると「とんでもない!」と思う所もありましたが、「今を大切にすること」や「自分にも相手にもゆるく」など、わたしたちの毎日に取り入れたい価値観がたくさんありました。
フィジーの幸せのヒミツ
- 「ケレケレの文化」で、相互に頼れる社会ができている
- 「てきとう力の高さ」で、自分にも他者にも寛容である
- 「幸福のとらえ方の違い」で、未来ではなく「今この瞬間」の幸せを大切にしている
フィジーマインド、毎日の生活に取り入れられそうですね。
興味を持った方は、ぜひこちらの情報も参考にしてみてください!
▼フィジーの価値観をよく知れる書籍
「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」
著者:永崎裕麻さん
▼多田さんが運営する「フィジー留学のカラーズ」
留学といえば、学生がするもの?という印象がありますが、多田さんの会社では「ワーキングホリデー」や「海外就職ができるコース」も。
大人の留学も楽しそうですね!
フィジーの幸福度や留学、フィジー全般のお話を、参加者の皆様と対話形式でゆるりとする「タラノア会」も開催されているとのこと。興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか?
※お問い合わせ時に「猫さんのコラムを見た」
とお伝えいただくとスムーズです。