NFTアートが売るためにした13個のこと【無名クリエイターが初月で10枚完売！】

NFTをやってみたけれど、全然売れない

「小学生がつくったNFTが数億円で落札」 「日本のNFTアートが海外インフルエンサーにより高額買い占め」 私もNFTを始めたキッカケはこのようなニュースでした。

もともと絵を描くのが好きで副業やFIREにも興味があったので「NFTを始めたら人生変わるかも！？」と思い夢を持ってスタートしたのが2022年2月です。

ブログやネットで情報収集をして、ドキドキしながら仮想通貨の口座を開いたり。 いざ、描いた絵をOpenseaでミント＆リストしてみたものの、うんともすんとも言わず。何も起こらない。

考えてみれば当たり前なのですが、まったくの無名の私が突然ショッピングモールにお店を出すようなもので、売れないのは当たり前でした。

マーケティングや宣伝をして1か月後、10枚のNFTを売ることができた

そんな無風なNFTデビューから約1か月後、私は10枚のNFTアートを販売することができました。その時に私が試行錯誤しながら行ったことを皆さんに共有しようと思います。

NFT業界はまだ黎明期。NFTアートの販売もまだ正解がありません。最終的には自分で色々と試してみて成功や失敗を重ねながら道を見つけていくしかありませんが、私の経験を知っていただくことで少しでもNFT初心者の方の近道になればと思っています。

また、先日（2022年8月）日本の人気NFTコレクション「CryptoNinjaNFT」を手掛けるイケハヤさんがBrainで「NFTで稼ぐ方法を徹底解説」を公開しました。コレクションを始める前にこちらを一読すると、NFT業界全体が理解できておすすめです。

NFTアートを10枚販売するために私がやった13個のこと

活動開始時期からの時系列でご紹介します。

❶Openseaのアカウントを開設
NFTに慣れるためNFTアートをミント＆リスト

まずは、アイコンにも使えるようなシンプルなモノクロの線画イラストを複数描き、OpenseaでNFT化してみました。

当時はポリゴンの知識もなかったため、イーサリアムでガス代を払いミント。（Openseaではイーサリアムでの初回出品時、ガス代がかかります。）ミントやリストはこのようにやるんだなぁと理解できました。

▼当時作っていたモノクロアート（当初から猫をモチーフにしたいと思っていたのです）

❷海外の方に見て頂きたいと思い、TwitterのNFT宣伝枠でたくさん宣伝

活動当初は、海外の方にNFTアートを見ていただきたいと思いTwitterで「drop your NFT」と書いてる方の宣伝枠に英語で宣伝していきました。

結果は・・・・海外のTwitterbot（自動返信するシステム）からいいねやRTされる位でほとんど反応はなし。でも最初はそれもTwitterの反応があるように感じて嬉しかったものです。

そんな中、ドイツ在住の方からDMを頂きました。「海外の方は詐欺」という噂を聞いていましたが、その方は物腰も柔らかく海外のNFT事情について詳しく教えてくれました。そしてなんと私のアートを1枚お迎えしてくれたのです！

それが私のNFT初お迎え体験となりました。ちなみにそのドイツ人の友人は、私のコレクションのホルダーであり、共にNFTを盛り上げるパートナーです。

 ❸商品となるNFTアートを見直すことに

感動の初お迎えのあと、お迎えはパタっと止まってしまいました。すっかり自信を失ってしまった私。当時制作していたNFTアートについて「これで正解なのかな？」という自分の中での疑いが晴れず堂々と活動ができなくなっていました。

「私はどんなアートを描きたいんだろう」
「NFTアートを通して何をしたいんだろう」
「どんなNFTアートが売れているのだろう」

一度、商品となるNFTアート自体にしっかりと向き合ってみようと思いました。

 ❹自分でもNFTアートを購入してみた

「私はどんなNFTアートを、どんな時に買ってみたいと思うんだろう」
NFTアートを作って売るならば、まずは自分が買ってみて購入する方の気持ちを理解したいと思いました。

そしてちょうど2月は私の誕生日月。自分の誕生日プレゼントに好きなアートを購入してみることにしました。「アイコンにも使えて、PCやipadの背景にも使えて、雑貨感があるオシャレなキャラクター物がいいな」そんな風に思いながら、Twitterで色々な方のアートを見て初めて購入してみました。

自分で実際に購入してみたことで、購入者がどのような気持ちで選ぶのか、どのようにアートと出会うのかを少し理解することができました。

❺どんなアートが売れているかをリサーチ

それと同時に、世の中でどんなアートが売れているのかをリサーチしました。元々は海外を想定していましたが、Twitterで日本人のクリエイターさんと交流をし始めていたこともあり、まずは日本で活動しようと決めました。

NFTアートのリサーチでは、国内NFTコレクションランキングを参考にクリエイターさんの作品をたくさん見て「プロフィールアートとして使えるアートでカラフルな物」が良さそうと目星をつけていきました。

❻自分が何を描きたいかを模索

日本で人気のあるNFTアートの傾向を探りつつ、同時に「自分がどんな物をつくりたいのか、何を伝えたいか」を探っていきました。

私は昔から人間関係で悩むことが多く、「心のケア」や「自分を大切にすること」を大切にしメッセージを世の中に伝えていきたいという想いを持っていたので、NFTアートにはその想いを託すことに決めました。

❼絵柄はTwitterで反応を見ながら決定

絵の方向性は「手書きっぽいアナログな雰囲気と猫」とザックリ決めながら、制作中の画像をTwitterに上げ反応を見ながら決めていきました。こうして完成したのが私の現在の活動の原点となる「色んな人になりたい猫さん」NFTコレクションです。

❽コレクションの最初となる5枚のアート＆コンセプトを制作

自分の中で「これなら自信をもって伝えられる」と思ったので、まずは5枚制作しました。1枚のNFTアートを販売すると「この絵はあり・無し」と判断されてしまいますが、数枚あることで「この中だったらこの子がいいかな」と選択の余地や選ぶ楽しみが生まれるからです。

また、NFTアートとともにコンセプトを練りこみブログにまとめていきました。アートと一緒に伝えたいメッセージを伝え共感いただける方を増やしたいと思いました。

❾宣伝の強化：Giveaway（プレゼント）企画を開催＆宣伝枠

さて宣伝をどうしようかと思った時、❷で宣伝枠に書き込むだけでは結果が出づらいことを分かっていたため、NFTアートのGiveaway（プレゼント）企画を開催してみることにしました。

初めての企画、「誰も参加してくれなかったらどうしよう・・・」とドキドキしていましたが結果は大成功。たくさんの方に拡散していただくことができました。

💕#Giveaway vol.1💕
「色んな人になりたい猫さん」コレクションの始動＆バレンタインの感謝の気持ちを込めて。
抽選で10名様にプレゼント！

■応募方法
① @kecy0220 をフォロー
②❤いいね＋RT

■締切
2/13 20:00 JST#NFT #NFTart #NFTJAPAN #NFTartist #Giveaway #NFTartist #NFTJAPAN pic.twitter.com/syjQtFTmts

— omayu🐾絵本発売中📕クリエイター×［NFT/AR＆VRアート］ (@kecy0220) February 10, 2022

❾ツイートの拡散時に、新作情報を一緒に見ていただけるよう動線を設計

Giveaway企画ではRTを条件にするということもあり、ツイートがたくさんの方に拡散されます。せっかくの拡散なので「新作記念」という言葉を入れて様々な場所で「新作出すよ」ということを伝えられるようにしました。

それと同時に宣伝枠での告知も強化しました。Twitterで「#NFT宣伝枠」と入れると出てくるのは「宣伝OKだよ」のサイン。どんどんコレクションの宣伝を書き込んでいきました。

❿発売前のカウントダウンを実施

「発売まであと●日」とカウントダウンされると人は「なんだろう？」と興味を持ってしまうもの。私も発売数日前からカウントダウンをしました。

宣伝枠・自分のツイートでカウントダウンをしつつ、1つずつキャラクターの紹介をしていきました。今から思うと、好きな作家さんの発売日でもスッカリ忘れてしまうことがあります。発売日はしつこい位に告知するくらいでちょうど良いかもしれません。

そして迎えた発売当日。しつこい位の告知効果があったようで数時間で完売になりました。

⓫完売後もプロモーションを継続

せっかく第1弾が完売したこともあり、「完売Giveaway企画」を開催し「完売しているコレクションだよ」ということを広く拡散してブランディングを行いました。

⓬Giveaway終了の後、第2弾の5枚を販売

Giveaway企画で拡散した後、すぐに第2弾となる5枚を販売、ここで再度❾に戻り同じ流れで完売することができました。

そんなこんなで、1か月の間に10枚のNFTアートの販売をすることができました。

⓭❶～⓬をしている間、Twitterでの発信を毎日実施

NFTでの活動を始めてから約1か月の間、毎日Twitterでの発信＆交流を行ってきました。

こうした積み重ねもジワジワと効いてきたなと思います。Twitterは仕組みを知り上手に使うことで大きな拡散効果を生むことができます、「【2022年版】Twitterアルゴリズム押さえておきたい3項目」に詳しくまとめましたのであわせてご覧ください。

またTwitterのアルゴリズムや効果的な運用は「ツイブラ」という情報商材を活用しました。こちらのレビューは「Twitterで稼ぐノウハウ「ツイブラ」実際買って試した口コミ＆本音レビューをご紹介」でまとめましたのでご覧ください。

NFTアートを売るにはマーケティングが重要

実際に自分でやってみて感じたのは、どんなに良いNFTアートでもマーケティングを行わなければ売れないということです。

そもそもイラストレーターや絵師として活動をしていてファンがいる状態の場合、売れる可能性がありますが０からの活動の場合、ファンが誰もいない状態です。

自分が納得できるNFTアートが出来たら、色々な方法で告知を行いたくさんの方に知っていただく。その中から想いに共感いただいた方がファンになってくださる。NFT活動はその繰り返しだなと感じます。

しかし、どんなに告知しても上手くいかないこともあるかと思います。その時は、現在のNFT市場の中にはそのNFTアートのニーズが少ないのかもしれません。

「売れなくていいから自分の描きたいものを描いていくのか」「自分の描きたい物を売っていきたいのか」を検討し、売りたいのであれば、「どのようなアートが売れるのか」商品開発を見直すことも良いかもしれません。

まったくの無名な私でも10枚売ることができた

無名でインフルエンサーさんとの繋がりもなく、NFT友達もいなかった私。そんな私でも1か月後に、NFTアートが10枚売れクリエイター仲間がたくさんできました。

NFTの世界は流れが速くこの方法が上手くいくとは限りません。しかし、このように売ったクリエイターが実際にいると知っていただくことで、ご自身の活動の参考になれば嬉しいなと思います。

また、NFTを続けていくためには「心の安定」も重要です。以下の記事では「NFTを続けるために私がやめた16のこと」について解説しているので、あわせて読んでみてください。