NFT活動が慣れてきた頃に燃え尽きてしまって、活動をやめてしまうクリエイターさんも多いよね。今回は、私がNFTにつかれた時期に「心の安定」を保つためにやめたことをご紹介するよ。
この記事を書いた人
Omayu
- NFTクリエイター&プチコレクター
- 一次SOLD60作品以上
- フリーランス×シンママ×40代
NFTクリエイターの活動には、テクニック×心の安定が大切
私がNFTクリエイターの活動を始めたのは2022年2月。
活動初期は楽しくて毎日が刺激的。 でも数か月経ってくるとアドレナリンは切れ、思い通りにいかない壁にぶち当たり、「NFT活動をやめようかな・・・」と思う日が増えてきました。
その時に気が付いたのが、NFT活動を継続していくためには、「売るテクニック」×「心の安定」が大切だということ。 今回は、私のNFT疲れの経験をもとに「心の安定」を保つために、「やめたこと」をご紹介したいと思います。活動開始から3か月で、なんと!16個もやめてました。
NFT開始1~2か月は興奮しっぱなし
NFTを開始したばかりの頃は、自分の絵に反応をもらえることが嬉しくて、夢中で絵をSNSにアップ。
気がついたら承認欲求機能がバグってしまい、売上やいいねに一喜一憂。感情のアップダウンがすごすぎて毎日がジェットコースターになっていました。
活動3か月で燃え尽き症候群に
活動を始めて3か月ほどが経った頃でしょうか。
これまで売れ続けていたアートの売上に陰りが見え始めたり、SNSのいいねの数が減り始めたり、そんな周りの反応に一喜一憂しすぎて、ある日心がポッキリ折れてしまいました。
「絵が好きで描いてたはずなのに、いつの間にか評価されたくて描いてる気がする。このままだと心が壊れて逃げたくなっちゃうかも」
NFTを続けることが辛く感じてしまった私は、一度立ち止まることにしました。
私、頑張りすぎてたのかも
NFT界隈は流れが早くて、今日流行っていた物が明日にはもう忘れられていたり・・・。そんな雰囲気に飲まれた私は、「忘れられちゃうかも」という不安から、いつの間にか頑張りすぎていたようです。
ちょっと頑張りすぎていたことに気づいた私は、これまで「やらねば」と思っていたことを、少しずつ止めてみることにしました。やめることは勇気がいることでしたが、いざやめてみると、案外大丈夫なものでした。
むしろ心が安定して、目先の事ではなくもっと大きな目標を描けるようになりました。
私がやめたこと16個
数えてみたら、こんなにありました。
やめたこと
- 焦って新作を出しすぎない
- 焦ってSNSを更新しすぎない
- 不安を感じる時には新作を出さない
- 人と比べちゃう自分を責めない
- 他者の評価で自分の価値を決めない
- 自分が苦手なことはしない
- 自分を安売りしすぎない
- 数字を目標にしない
- SNSを見すぎない
- ネガティブな自分を責めない
- 人の意見を真に受けない(みんな1意見)
- NFTだけを人生の幸せと思わない
- 心がザワつく所からは離れる
- 出来てない事ばかりに目をむけない
- 余計な責任を感じすぎない
- ワクワクしないことはやらない
1個ずつご紹介していきます。
①焦って新作を出しすぎない
NFTを始めて売れ始めた頃、作品を出せば評価をしてくれる人がいることが本当に嬉しくて「早く次の新作を出さなくては」と焦っていました。
品切れの状態が続くと「忘れられてしまう・・・」と心配だったのです。 忘れられないように「新作を出さなくては!!」とスピーディに制作し発売する。ということをしていた時期がありました。多い時には月20枚ほど作っていたこともありました。
しかし、ある時を境に供給が需要を上回ってしまったのです。 NFTを現在買ったことがある人は日本でも1万人位。その小さなマーケットの中で、「私のNFTを欲しいと思って頂ける人数」はごくわずか。
欲しいと思う人数よりも作品を出しすぎてしまった時に「売れない」ということが起こります。そのことに気づかす、「出せば売れるはずなのに、売れなくなった・・・私オワコンした」と落ち込んでしまいました。
このような経験から、新作を出すのは月5枚程度。しっかり納得できるまで作りこんだものを販売する。また、新作販売の間はコレクションの紹介をして認知を広げるという方法に変更することにしました。
②焦ってSNSを更新しすぎない
こちらも「忘れられたらどうしよう」という焦りから、毎日のツイートが増えてしまったことがありました。
交流になるので悪いことではないのですが、反応が欲しくてツイートしてしまうことに心が悲鳴を上げ始めたので、SNSの発信のルールを自分の中でいくつか作って行うようにしました。
③不安を感じる時には新作を出さない
作品には作り手の心が反映されると思っています。
「これは売れないかも・・・」「新作を出すのがこわい・・・」という気持ちの時に、無理に新作を出すのをやめました。ネガティブな気持ちの時には、自信をもって宣伝できないですし絵に表れてしまうと思ったからです。
④人と比べちゃう自分を責めない
NFT界隈はスーパーマンばかり。つい周りと比べて「私はあの人より売れてない」「もっとあの人みたいに絵が上手だったら」と思って暗くなってしまいます。
「まわりと比べるなんて意味がないのだからやめれば」という意見もありますが、それこそ、人と比べる自分への自己否定につながり、人と比べて自分を否定して→さらにそんな自分を否定して、と負のループに入ってしまうと思いました。
人と比べてしまうということは、「あんな風になりたい」と自分が思っているこころの表れなので、「いいな~」「羨ましいな~」「悔しいな~」というネガティブな気持ちを全部感じてあげることにしました。
すると「でもあの人みたいになりたいか?って言われると違う気がする」と客観的に見ることができ、ネガティブな想いもスーッと消えていってくれるようになりました。
⑤他者の評価で自分の価値を決めない
「Twitterでいいねをもらえる」「作品をお迎えいただける」これらは、NFTクリエイターとしての評価として分かりやすいものですが、自分自身をこの数字だけで評価し始めた時「いいねもらえないから、私って本当ダメ」と自己否定するようになってしまいました。
作品の評価は見てくださった方・お迎えしてくださった方が決めるものですが、自分自身の評価は自分が決めてよいもの。もし売れてなかったとしても、「かんばって毎日活動してる私ってすごい!」と自分をほめてあげたいと思うようになりました。
⑥自分が苦手なことはしない
私はメンタルが豆腐&スキル不足もありNFT活動の中で苦手なことがたくさんあります。
苦手なこと
- 音声系のメディア(スペースなど)で話すこと ※フリートークが苦手
- コンテストなど他の方と競争するイベント
- 断りづらい内輪のり
- #買いますイベント
- インスタやTiktokなど他メディアの更新
活動初期は頑張らないとダメかなと思ってやってみたこともありますが、やはり苦手はことは成果が出しづらいなと感じました。
現在は得意なことに専念し、苦手なことはあまりやらないようにしています。
⑦自分を安売りしすぎない
もともとイラストレーターとして仕事をしているわけでないので、作品の値付けには悩みました。
「無名の私がこんな価格で売っていいのだろうか・・」と安売りや値引きをしようとして、ますます自信を無くしてしまったので、少しずつ売れて自信が持てるようになってから、価格も徐々に上げ、自分を安売りしすぎないようにしました。
⑧数字を目標にしない
売上・いいね数・フォロワー数。数字を目標にした時「達成できない自分はダメ」と自己否定することが多く感じました。
自分を追い込みすぎるのは、やめるキッカケになると思ったので、数字は目安として目標は行動目標「月1回は新作を出す・毎日GMツイートはする」などの行動目標にかえ、出来た時には自分をほめてあげることにしました。
⑨SNSを見すぎない
TwitterはNFT活動の要。作品を見て頂ける場であり素敵な作品を見られる場でもあるため、ついつい長時間Twitterを見てしまっていました。
心が安定している時なら良いのですが、不安定な時に他のクリエイターさんの「お迎えいただきました!」「フォロワー●●人突破しました!」というツイートを見ると、「私なんかダメだ」とネガティブになってしまうことも。
そんな時は、「いまネガティブ時期だな」と気づき、そっとアプリを閉じてTwitterから離れるようにしました。
⑩ネガティブな自分を責めない
上機嫌で活動できた次の日、急にネガティブになったり。NFT活動では感情の浮き沈みが大きくちょっとしたことがキッカケでネガティブになってしまうことも。
そんな気分の時には自分を責めず、「何が嫌だった?」と自分と対話することで感情を早めに開放してあげるようにしました。
⑪人の意見を真に受けない(みんな1意見)
例えばTwitterでインフルエンサーさんが「NFTはこうあるべき」と言うと、それを見たクリエイターさんが「自分のコレクションはダメなのか・・」と落ち込んでしまうことがあります。
私もNFTを始めたころは右も左も分からずインフルエンサーさんの意見は絶対なのだろうと思っていました。しかし、どんな意見も誰の意見もそれぞれの立場での言い分は違いますし、すべて1意見です。その中で「自分にしっくりくるもの」だけをチョイスするようにしました。
⑫NFTだけを人生の幸せと思わない
NFTに夢中になっているとき「お迎えいただけた=幸せ」「いいねもらえた=幸せ」となってしまい、逆に「お迎えいただけない日は不幸せ」となってしまいました。そうすると、お迎え頂けない日の方が多いので、毎日が不幸せに。
そんな毎日はもったいないと思い、NFT以外に目を向けるようにしました。 「クライアントワークが楽しいな」「今日も料理が楽しかったし美味しかったな」「子ども達との会話は楽しいな」そうすると、ちょっとした生活の中に幸せを見つけられるようになり、毎日幸せを感じる日が増えていきました。
⑬心がザワつく所からは離れる
「NFTはコミュニティが大切」と言われるだけあって、コミュニティがたくさん存在します。
私も最初は参加してみようと意気込んで登録してみましたが、そもそも集団が苦手な私にとって内輪ノリについていけなかったり、コミュニティのルールや暗黙知が理解できなかったり、情報に追わてしまったり。 参加を義務に感じるようになってしまい、心がザワザワするようになってしまいました。
この状態は不健全だと判断し、現在では見たい時だけ情報を取りに行くスタイルに変更しました。 また心が不安定な時には「お迎えツイート」などの輝かしい情報もザワザワする時があります。その時には少しTwitterから離れて見ないようにしています。
⑭出来てない事ばかりに目をむけない
NFTをしているとやりたい事がたくさん出てきます。ブログもやりたいし、新コレクションもやりたいし・・・気づくと、「やりたい事はたくさんあるのに、アレもコレもできてない」と出来ていなことばかりに目が向くように。
できるだけ「やったこと・出来たこと」に目を向けるようにしました。
⑮余計な責任を感じすぎない
「クリエイターがやめたらNFTの価値がゼロになるから、やめてはいけない」
「コレクションの価値をあげなくてはコレクターさんが転売益をもらえずに得できない」などなど
こうした正論が自分を苦しめてしまうようになった時は少し距離が必要だなと感じました。
今は「皆を幸せにする」など大きな責任を感じすぎず、「自分の心を安定させてNFTを続けること」を第一にするようにしました。結果、やめずに続けられてますし、続けることで二次流通にも繋がりホルダーさんに転売益をプレゼントできるようになりました。
⑯ワクワクしないことはやらない
NFT界隈では、様々な参加型イベントが日々流れてきます。
NFT界隈のイベント
- ファンアート
- コンテスト
- #買います
- コラボアート などなど
NFTを始めた頃は、「乗り遅れまい!」と慌てて参加していましたが、頑張りの反面報われないことで気持ちが落ちてしまうことも多く、最近は「ワクワクする企画に参加する」とルールを決めています。
NFTを楽しく続けるために、やめる努力をするのも良いかも
今回はNFTを続けるためにやめたことをご紹介しました。
「努力をする=何かをする」と思いがちですが、「やめることを決める努力をする」ことも心の安定には大切なのではと思います。 NFT活動につかれてしまった時「やめること」をぜひ考えてみると良いかもしれません。
NFTを続けていくためには売れるテクニックも大切です。以下の記事では「無名の私がNFTアートを初月に10枚販売するためにした13個のこと」について解説しているので、あわせて読んでみてください。
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NFTは楽しかったり承認欲求がくすぐられて頑張りすぎてしまうことも多いから、やらないことを決めて良い距離感で活動できると良いよね。